【キャンプレポート】身体を追い込み 戦い方を染み込ませ ※一部無料

御殿場キャンプ3日目の1日、チームは今キャンプ初めてとなる午前と午後の2部練習に取り組んだ。午前はフィジカルトレーニングに特化した内容。フィールドプレーヤーはスパイクに履き替えることなく、筋力トレーニングやミドルパワーのランニングで身体を追い込んだ。午後は戦術の落とし込みに時間を割き、ボールを動かしながら空いたスペースを見つける攻撃の構築や、守備面での連係を高める狙いの実戦的なメニューで汗を流した。

この日からプラクティスウェアが今シーズン用に切り替わった。スタッフとフィールドプレーヤーのカラーは昨シーズンのモデルから大きく変わらないが、GK用は赤からグレーに変更。ウェアに掲出されるパートナー名も変わった。

「着心地はいいよ」と石﨑信弘監督。「デザインのことは68歳に聞かないで」と笑顔で話していた。

イ チャンヨブ・フィジカルコーチは、午前のメニューで9種類の筋力トレーニングを用意。バーベルを持ち上げたり大きなボールを全身を使って投げたり。味方にゴムロープで引っ張られながらスプリントするメニューでは、多くの選手が苦悶の表情を浮かべながら懸命に足を動かした。

どのメニューも異なる筋肉に刺激を加えたり、ケガを未然に防ぐための補強の要素があったりと強化の狙いが込められている。

筋肉が張った状態の選手たちを待ち受けていたのは、ペナルティーエリア間の約80mを15秒で走るメニュー。12往復する間に、選手たちは土砂降りの雨に打たれたかのように大量の汗でプラクティスウェアを重くした。

5時間の休息を挟んだ午後も、石﨑監督による“フィジテク”で心身両面を強化。

その後は7対7で10カ所の目印にパスを通す攻撃練習や、ハーフコートでの7対8や9対8の実戦練習で守備面の連係を確認した。石﨑監督が練習を止めて選手を集め「ボールを取りにいかなければダメだ」と要求する場面も。

これまでは、4対4や6対6など狭いエリアでの練習メニューが多かったが、次第にエリアを広げて人数を増やし、試合を意識した強化へとステップが進んでいる。

2部練習を終えた石﨑監督と選手3人(GK高麗稜太、DF佐相壱明、FW松岡瑠夢)のコメントをお届けする。


石﨑 信弘 監督

――少しずつ練習のエリアが広くなり、より実戦に近いメニューになってきました。現状の受け止めはいかがですか?

(キャンプが始まって)まだ3日目なので、まだまだだと思います。 

――前日はワールドカップの影響で午前練習を取りやめましたが、影響はありますか?

フィジカルをやる予定だったので、そこまで大きな問題はありません。 

――守備面の練習に時間を割いていますが、試合に出るためには選手たちにどのような基準を求めていますか? 

あまり考えたことがないですね。感覚です。バランスじゃないですかね。 

ビルドアップをメインに考える監督もいますが、ワシはまず守備を安定させたいので、ディフェンスができる人です。

――昨季は藤枝康佑選手が多くの得点を挙げましたが、先発出場は限られていました。守備の基準に達していなかったからでしょうか? 

90分間を20人で考えています。相手が疲れた時に(藤枝が)出るから点を取れたということもあります。 

(監督を務めていた)八戸の時も、途中から出た選手が(チーム)得点王になったことがありました。流れを変えたり、点を取りにいくときに投入したり。力の差があるから先発かそうでないかではなくて、90分間を20人でどう戦っていくかです。 

――決して藤枝選手が守備の基準を満たしていないわけではないと?

そうですね。 

(井上)愛廉にしても藤枝にしても、途中から入ってすぐに仕事ができます。途中から入って(仕事が)できないタイプの選手もいます。 

――前日の練習では、ワールドカップでブラジルが日本から奪った決勝点のシーンにも触れていました。

切り替えのトレーニングをやるのにちょうど良いシーンでした。ボールを取られた選手とは違う選手がボールを奪い返しましたが、それを例に挙げました。 

日本代表を批判しているわけではありません。攻守の切り替えがどれだけ大事かということです。取られた後に下がるのではなくて前に出ろと。例に挙げると分かりやすいですよね。 

――切り替えの意識についてはどう見ていますか? 

まだまだですね。昨シーズンからいる選手もまだまだ遅いです。 

――ミーティングは毎日やっていますか? 

やっていないです。練習の内容や狙いはグラウンド上で説明しています。 

土曜日(7月4日)には練習試合があるので、まずはディフェンスを安定させたいです。

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