
【キャンプレポート】雨ニモマケズ風ニモマケズ 霧ニハ? ※一部無料
御殿場キャンプ4日目の2日、キャンプ地の富士山麓は早朝から大雨に見舞われた。チームは前日に続き午前と午後の2部練習を予定していたが、グラウンドコンディションが整わないと判断して午前の練習を見送りに。午後も雨足が強まったり弱まったりする不安定な天候で、練習場所を天然芝から人工芝のグラウンドに変更。約1時間のコンパクトなメニューで守備戦術を落とし込む実戦形式の練習などに臨んだ。

午後2時半からの練習も、強風を伴う土砂降りの雨が横殴りに降る悪条件の中で始まった。



ウオーミングアップを終えると石﨑信弘監督による“フィジテク”で体を温め、ボールへの寄せと素早い攻守の切り替えを意識付けることを狙った4対3のボール回しに取り組んだ。


この間も雨は降り続き、人工芝グラウンドのところどころには水たまりも。選手たちは水しぶきを上げながらスラインディングでボールを奪いにいく姿勢を見せ、悪条件の中でも高い集中力でトレーニングに臨んでいた。


この日最後のメニューは、ハーフコートを使った実戦形式の戦術練習。攻撃側10人に対して、守備側はGKを含めて11人が入り、今季初めて実際の試合と同じ人数でチームの守備の約束事を浸透させる練習に取り組んだ。



攻撃側がセンターライン付近からパスをつなぎ始めると、守備側のGKや3バックの選手たちが前線の選手にプレスのタイミングや寄せる角度を大声で指示。プレーが途切れると近いポジションの選手同士で「今の形は良かった」「もうちょっと強くいってほしい」などと要求し合う光景もあった。

実戦練習が進む中、雨と風に加えて濃い霧が発生し、ウイングバックの選手から逆サイドの味方を判別するのが難しいほど視界が悪くなる時間帯もあった。

それでも、J3愛媛FCから完全移籍で加入したFW田口裕也は「愛媛の練習場も山の中にあったので霧はよく出ていた。久しぶりに霧を見たなという感じで、問題ない」ときっぱり。キャンプインから快晴に恵まれた日は一度もないが、チームは充実したトレーニングを積み重ねている。

4日にはJFLのヴィアティン三重をキャンプ地に迎え、今季初めての練習試合に臨む。6月23日に松本市で始動して以降、段階的に落とし込んできた守備戦術の完成度を確かめ、現時点での課題と収穫を浮かび上がらせることがテーマになりそうだ。

キャンプ4日目の練習を終えた3選手(MF早河恭哉、FW田口裕也、DFリトビン)のコメントを紹介する。

MF 早河 恭哉
――昨季は試合に出場できませんでしたが、どのように受け止めてキャンプに臨んでいますか?
イシさん(石﨑監督)が求めているサッカーを少しずつ、つかめたことは収穫でしたが、強度が足りないことが課題だと思っています。今シーズンはもっと成長したいです。
――つかめたことは具体的に何ですか?
速い攻撃だったり、クロスの本数を上げたりすることです。松本大学ではボールを回してゆっくりとしたサッカーだったので、そのギャップがありました。
――キャンプの個人的なテーマは何ですか?
イシさんが求める守備の部分です。しっかり守備をしてから、次の攻撃につながるような準備をする。まずは守備だと思います。
――練習ではアンカーやシャドーなど複数のポジションに入っていますが、勝負したいポジションはありますか?
大学ではずっとアンカーをやっていたので、アンカーをやりたい気持ちはあります。
ただ、試合に絡むチャンスがあるのならどんなポジションでもチャレンジしたいです。そのチャンスをつかみたいと思います。
――アンカーでのポジション争いについてはどう捉えていますか?
(深澤)佑太くんが(J2湘南ベルマーレへの移籍で)抜けて、チャンスはあると思います。絶対に勝ち取りたいという気持ちは誰よりもあると思っています。
――どこで違いを出していきたいですか?
アンカーは守備的なポジションだと思いますが、大学では攻撃重視でした。縦パスを入れたり、(マークを)1枚はがしたりできることは自分の特長だと思うので、そこをうまく出せればと思います。
――個人的な目標についてはいかがですか?
昨シーズンは試合に出られなかったので、まずは試合に絡むというところです。
――4日には今季初の練習試合があります。
イシさんにアピールする一番大事な機会だと思います。自分のコンディションを上げて、しっかりやっていきたいと思います。


