【キャンプレポート】今季初の対外試合へ “失敗”のススメ ※一部無料

御殿場キャンプ5日目の3日、チームは時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで今季初の紅白戦に臨んだ。CKやFKなどセットプレーの練習にも取り組み、実戦モードを加速。JFLのヴィアティン三重と対戦する4日のトレーニングマッチでチームの現在地を確かめる。選手たちはポジション獲得に向けてアピールの姿勢を強めているが、石﨑信弘監督は失敗を恐れず挑戦する意識を要求。内包する課題をあぶり出し、それを一つずつ改善していくことでチーム強化を前進させようと考えている。

この日も晴れ間はなく、富士山も厚い雲の中に隠れたまま。水分を多く含んで緩くなっているグラウンドコンディションを考慮し、前日に続き人工芝グラウンドでの練習となった。

ウオーミングアップとパスアンドコントロールを終えたフィールドプレーヤー21人のうち11人は、コーチ陣が用意したグループ分けに従ってピンク色のビブスを着用。指定されたポジションに散り、12分間を2回行う紅白戦が始まった。

1回目の立ち上がりからボールホルダーに激しく寄せ、縦パスやロングボールに対しては3バックが体を張って跳ね返した。こぼれ球を拾った中盤の選手は、ドリブルで前進しながら局面を打開するプレーを選択。声で味方を動かし、パスを要求する雰囲気からは熱気も感じられた。

しかし、守備側にとって危険なエリアに進入する回数や足を振ってシュートを打つ場面は限定的。両チーム無得点のまま1回目を終えた。

石﨑監督はセンターサークル付近に全選手を集め、強い口調で呼びかけた。

「(プレスに)いって終わりじゃなくて、連続していかないと点は取れないよ」

「失敗しないと分からないこともある。まずはやってみる」

決して悪い内容には見えなかったが、指揮官にとっては、ボールを奪い切るまでのプレスの連続性や積極的にトライする姿勢が物足りなかったようだ。

1回目は出番のなかったビブス組の1人を入れ替えた以外は同じ顔ぶれで臨んだ2回目。その立ち上がりにMF早河恭哉が高い位置でプレスをかけてボールを奪うと、それをFW井上愛簾が右足で蹴り込んでゴールネットを揺らした。

石﨑監督の指示によって生まれたゴールと言える。

紅白戦を終えると、攻守を入れ替えながらセットプレーの狙いや約束事を入念に確認した。

練習を終えた石﨑監督と2選手(MF澤崎凌大、GK富澤雅也)の言葉を紹介する。


石﨑 信弘 監督

――紅白戦の1回目を終えた後に「もっと積極的にいこう」「失敗してもいいからやろう」と呼びかけていました。

自分が後ろから見ている方(攻撃側)が見やすいので、コミュニケーションを取ってから(2回目を)やりました。まだ言わなければいけないところはあります。これからビデオを編集して、ミーティングして改善していければと思っています。 

――気になったのはアプローチのタイミングというよりも連続性のところでしょうか? 

両方ですね。アプローチにいく勢いとか、ボールを取りにいっていないからプレッシャーになっていないとか。 

――ここまでの進捗状況はどのように受け止めていますか? 

まだ分からないです。今回は時間がないし、練習試合もすぐにくるので、駆け足でやっていかなければいけないところはあります。 

――昨日の午前中は大雨で予定していた練習を見送りました。 

そこで練習して、昨日のうちに紅白戦を入れたかったです。(今日は余分に)昨日の1個分をやらなければいけないところはありました。

――紅白戦は主力を決めずミックスしている段階でしょうか? 

そうですね。新しく入ってきた選手も混ぜこぜでやっているつもりです。  

――明日の練習試合のポイントは何ですか?

やはりボールを奪いにいけるかどうかです。

いったらどこかでやられるので、やられたところをどう改善していくか。やられないと分からないこともたくさんあるので、まずはチャレンジすることです。 

前線はどんどん(プレスに)いってもいいですが、後ろはいきすぎてしまうとやられます。いくのか、遅らせるのかという判断は(実戦の中で)やってみなければ分かりません。このタイミングでいったらやられるということを理解するために失敗をすることが大前提にあります。 

――指導者としての長い経験の中でも夏のキャンプは初めてですか?

梅雨の時期に合宿をやることは難しいです。でも、合宿は練習だけじゃなくていろいろな意味があるので、やる意味はあると思います。

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