【キャンプレポート】見えた頂 裾野に広がる雲の上に ※一部無料

御殿場キャンプ11日目の9日、チームは時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで午前と午後の2部練習をした。これまで梅雨空続きだったが、この日は青空に映える富士山を仰ぎ見ることができた。その分、気温も上昇。4日連続となった2部練習で肉体と精神を追い込み、長いシーズンを戦い抜くための土台づくりに力を入れた。

キャンプ中に話を聞いた選手たちは漏れなく、「J2昇格」や「J3優勝」の目標を口にした。

チーム全員が目指す頂に続く道のりに、途中をショートカットできるロープウェイもシャトルバスも存在しない。行く手を阻む厚い雲のような19チームのライバルとの争いに打ち勝ってこそ、頂へとつながる道が開けるはずだ。

午前の練習で取り組んだ“フィジテク”は、石崎信弘監督が遊びと競争の要素を盛り込んだ内容だった。

4人ずつ6グループをつくり、ドリブルやヘディングで目印まで進むリレー形式で競争。4人で手をつないだ状態でリフティングをしながら前進するメニューは、「2タッチ以内」「リターン禁止」というルールに悪戦苦闘するチームが続出した。

選手たちは本格的な戦術練習に入る前にたっぷりと汗をかいた。

その後はゴール前を想定した4対4に2人のGKを加えたシュートゲーム。対人強化を狙った1対1や2対2といった前日までの練習を意識して、目の前の相手に抜かれない守備、味方とのコンビネーションや背後への動きによってマークを外す攻撃に全力で取り組んだ。

午後は、前日の紅白戦についてミーティングで課題を共有してから練習に臨んだ。

攻守をセパレートしたメニューでは、攻撃陣はハーフコートでの崩し、センターバック陣はクロス対応を入念に確認。石﨑監督はクロスを跳ね返す際の体の向きや足の運びについて丁寧に指導し、「それでは(ノルウェー代表の)ハーランドには勝てない。ブラジルの選手は良い体の向きで守っていたけれど、最後は(個の)勝負だよ」と強調していた。

最後の練習は、攻撃の構築に主眼を置いたハーフコートでの7対6や10対10を実施。4バックで守る相手を想定し、背後への長いボールや相手守備の中と外を使い分ける攻撃の形をゲーム形式の練習を通して確認した。

御殿場キャンプは10日に最終日を迎える。

2部練習を終えた選手3人(FW田口裕也、DF白井達也、MF松村厳)の声をお届けする。


FW 田口 裕也

――キャンプも残り1日となりました。ここまでの積み上げや収穫について、どのように感じていますか?

フィジカル面では身体が変わってきていることを自分でも感じます。

チームとしては、少しずつやりたいことが見えてきている部分もありますし、もっと詰めなければいけないこともあると思います。

――身体の変化は具体的にどのようなところに感じていますか?

最初はきつかったですが、身体が絞れてきました。疲れがあるので100%ではありませんが、松本に戻ってゲームに入っていく流れになれば、身体のキレはもっと出てくると思います。

――FWにも守備の連続性や強度が求められています。

それは(昨シーズンまで所属した)愛媛でも一番求められた部分です。(攻守の)切り替えが一番大事だと言われてきました。大丈夫です。問題ありません。

――攻撃の練習も増えてきました。チームメイトの特長を知ったり自分の持ち味を分かってもらったりすることが大事になると思いますが、どのようなイメージで取り組んでいますか?

僕はボールを収めたいと思っています。僕に出してくれたらいいよと伝えていて、ボールを引き出せてるイメージもあります。

あとはフィニッシュで足を振ったり、練習で結果を出したりして信用をつかんでいかなければいけないと思っています。

――攻撃の回数は増やすためにも田口選手の近くでサポートする選手が欲しいのではないでしょうか?

そう思っています。トップ下の選手には「近くにいてほしい」と伝えていますが、もっと自分から伝えていかなければいけません。

カウンターになった時に、自分が収めて何人もの味方が湧き出てくるような攻撃ができれば良いと思っています。自分の懐に(ボールが)入った時の時にサポートは求めていきたいです。

――11日には非公開で練習試合があります。何を求めて臨みますか?

自分は数字が一番大事なものだと思っているので、そこにこだわりたいです。(流れに)乗っている時に得点は取れます。その状況に早く持っていくためにも、しっかり結果にこだわってやりたいと思っています。

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