【主務日記】公式戦のロッカールーム ※新連載

松本山雅を愛する世界中の皆さんこんにちは。
TOPチームマネージャー2年目ルーキーの西村律郎です。今回、マネージャー目線で何かを発信しませんか?という話が来たとき、真っ先に頭に浮かんだのが「公式戦のロッカールーム」でした。今でこそ、シーズンDVDやYouTubeなどで世界各国のクラブチームのロッカーを見ることができますが、以前はなかなか目にすることなんてなかったですよね?そのような、いわば〝裏側〟を今回は少しだけ皆さまにお伝えしたいと思います。

当日の「準備」 キックオフ5時間前から

マネージャーになって改めて大切にしていること、それが「準備」です。

選手たちが試合で90分間戦うのであれば、僕らは試合開始のホイッスルが鳴る前までが戦いだと言ってもいいかも知れません!

今シーズンの公式戦では、現在のところ西村&井上浩司トレーナーの2人態勢でロッカーの準備をしています。今回はその手順を簡単に説明したいと思います。

まず、スタジアムに入るのは試合開始5時間前。そしてトラックから荷物を降ろし、搬入していくのですが…ここから選手たちを受け入れる準備を完了させるのにおよそ3時間程度かかります。

大量の準備品 大別すると5種類

準備品の詳細を書くと文字数制限を遥かにオーバーしてしまうので割愛しますが、大まかに言うと

①ユニフォーム
②スパイク
③トレーナー用具
④ドリンク類
⑤監督用備品

でしょうか。しかも、先ほど「3時間程度」と書きましたが、これはあくまでも試合当日の準備時間であって、例えば白木誠マネージャーが担当しているユニフォームの仕分け作業など「準備の準備」を含めるとさらに時間は倍増します…。

選手たちが次の試合に向けて1週間準備しているのと同じ時間をかけて、スタッフも不備がないよう、また選手が試合に集中できるように「準備」をしているのです。

そして、スタジアム入り後3時間ほどかけて選手を受け入れる準備が完了したロッカールームがこちら!

norio1_

まず︎これは、アウェイ長崎戦のロッカー写真。

norio1_2

そして︎こちらが、ホーム・アルウィンのロッカー写真。

思い起こせば5年前。僕がこのチームに来た当初は、選手がユニフォームなどの試合用具を全て自己管理していたというウソのようなホントの話があります。それを考えると、ここ数年での松本山雅を取り巻く環境はとてつもないスピードで変化していますね。

それもこれも、全ては松本山雅をサポートしてくださる皆さまのお陰に他なりません。本当にありがとうございます。

以上、記念すべき第1回目は「ロッカールーム」でした。

いつまで続くか分からないこの企画ですが(笑)、皆さまのニーズに応えられるように日々ネタを探しながら仕事していきます!(※編集長注:いつまでも続けてください!)

今後ともどうぞご贔屓によろしくお願いします。

Ousadia e Alegria ニシムラノリオ

西村 律郎

松本山雅FC主務:西村 律郎

1975年、滋賀県出身。小学校3年生から高校時代までサッカーに取り組み、大学時代はポルトガル語を専攻した。在学中に1年間ブラジルへ語学留学したほか、卒業後にはJICA(国際協力機構)の事業で日本語教師として2年間現地に滞在。2006〜11年は湘南ベルマーレ、12〜14年は松本山雅FCで通訳を務めた。15年から現職。特技はさまざまな言語を「それっぽく」話す「語学モノマネ」。オフは子どもと一緒に松本平の公園を巡ってリフレッシュしている。