【試合後コメント】第9節 長野戦(1)※無料配信

安東 輝(MF)

――前半はセカンドボールも球際もビルドアップも、自分たちのやりたいことが出続けていた45分間でした。そこについての受け止めは?

こういう大切な試合で、チームとしても立ち上がりから自分たちの良さを出そうと意気込んで臨みました。チームとして良い前半だったのではないかと思います。個人的には先週に同じ相手と戦ったときにセカンドボールとか攻撃が単発になって、相手のゴールを脅かすというシーンが少なかったと感じていました。セカンドボールの回収だったり、一度の攻撃で無理をして相手にボールを渡すのではなく、連続で攻撃できるようなイメージで試合前からいました。

――この雰囲気によって引き上げられたものがあって、それが次節以降にも繋がっていくのではないでしょうか?

今までは何試合か失点が続いていましたが、チームとしてみんな責任を持って、今はしっかりとゲームを締まったものにすることができていると思います。次節以降もこういう試合を続けて、チャンスをしっかりとものにして勝てるチームに成長していけたらと思っています。

――後半はセカンドボールを拾われたりして、押し返される時間帯が続きました。どのように分析していますか?

僕もそう思っていました。その原因はいまいち、正直に言うとゲーム中に気付けない時間帯が結構続きました。宮阪(政樹)選手が入って少し落ち着かれるというか、1拍置かれるような時間が続いて、前半のように勢いを持ってプレーできなかったというのは思いました。

――非常に素晴らしい雰囲気の中での試合となりましたが、それについてはいかがですか?

いつもアルウィンでもたくさん(サポーターが)来てくれていますが、きょうはより一層選手として幸せな空間を作ってくださいました。サッカー選手をやっていて、こういう経験ができることは幸せだなと思いながらプレーしていました。


菊井 悠介(FW)

――前半は相手が前から来ない中で、背後はなかなか使えなかったですが、バイタルエリアで連続した攻撃ができていました。どのようなイメージを持ちながらやっていましたか?

相手のアンカーの脇が空いてくるという話が試合前からあったので、そこを狙おうというイメージで試合に入りました。セカンドボールのところで空いているので、常にそこでポジションを取って前を向く意識を持っていました。何回か自分がターンしてドリブルをすることはできましたが、その後のクオリティーやアイデアがもう一つ足りませんでした。シュートまで行ける形というのは、天皇杯や次のリーグ戦までにチームとしても準備しなければいけないと思いました。

――このゲームを踏まえて、自分たちが伸びていけそうな可能性はどんな部分に感じましたか?

きょうは球際で自分たちに分がありました。そういう球際やセカンドボールの拾い合いで勝つことができれば、5.5対4.5くらいに押し込んだゲームができると思います。そこはもっと突き詰めていくべきだと思いますし、早い攻撃が多くなってしまっているので、(ペナルティー)ボックス脇を崩すイメージをチームとして共有することができればいいです。

――信州ダービーにどのようなモチベーションで臨みましたか?

自分は力むタイプではないので、いつも通り自分ができることを出そうという思いでゲームに入れました。

――こういう雰囲気の中でパフォーマンスを出すことは、成長できるきっかけになるのではないでしょうか?

内容はそこまで悪くなかったと思います。最近の試合の中でも「良かった」とは言えないまでも、良かったほうだとは思います。ただ、アシスト、得点というものが自分についてこないと満足できないですし、チームとしてゼロ得点というのも自分の責任だと思っています。もう少し攻撃の部分で変化をつけられるようにして、次の天皇杯やリーグ戦に向かいたいです。


横山 歩夢(FW)

――きょうは13,000人を超えるサポーターが集まりましたが

試合前からテンションが上がっていました。良い雰囲気を作ってくれたのでやりやすかったですし、本当にすごいなと感じました。こんなに松本からも来てくださったので、勝ち点3をプレゼントしたかったです。

――得点を取れない試合が続いていますが、反省すべき点は。

前半に決めるところを決めれば、優位にゲームを進められたと思います。最後の質はもっと高めていかないといけないです。前を向いて仕掛けて振っていくのが自分の良さで、それを前半は出せましたが、後半は良い形でボールが入らなくて難しい時間が続きました。

――長野県のサッカーファンにどんなことが伝えられたと感じますか?

球際の部分は両チームとも激しく行っていました。そういうスポーツでしか表せない部分が出せたと思っています。

――山雅のサポーターにメッセージを。

アウェイまでこんなに多くの方が駆けつけて、最高の雰囲気を作ってくれてありがたかったですが、勝ち点3をプレゼントできなくて申し訳ない気持ちがあります。まだ天皇杯もリーグ戦も残っていますし、先は長いので、これからも応援よろしくお願いいたします。


大野 佑哉(DF)

――信州ダービーを戦ってみての感想は。

名波さんが試合前のミーティングで、いろいろなところでダービーはあるけど、信州ダービーは歴史上本物だと言っていました。自分もその通りだと思いますし、自分のためという気持ちもありましたが、来てくれるサポーターが「松本山雅のサポーターだ」と胸を張って歩けるような試合をしないといけないと思って臨みました。結果が出なかったのはすごく残念ですが、後期はアルウィンで信州ダービーがあるので、そこでしっかりと勝ちたいです。

――約13,000人が入って、独特な雰囲気を感じましたか?

アップの時からいつもと違う雰囲気を感じました。もちろん僕たちも強い気持ちを持って入ろうとアップしていましたが、スタンドからもすごくパワーをもらいましたし、本当に力になりました。

――チームとして球際でかなりファイトしていましたが。

きょうみたいな試合で戦えない選手はプロではないと思っています。これで結果が出せれば一番良かったですが、戦う部分に関してはみんなができていたと思います。

――無失点が続いていますが、自信になっていますか?

ゼロが継続できているので自信になっていますが、ピンチもあったので、しっかりと修正したいです。もっと守備が安定して攻撃に出ていけるようなチームになれればと思います。

――来週の天皇杯と、次のリーグ戦に向けて意気込みを。

名波さんも常に言っていますが、天皇杯のようなトーナメントは勝ち続けると試合数も増えて、チーム力もどんどん大きくなっていくと思います。本当に大事な試合だと思いますし、リーグ戦も序盤とはいえ、勝ち続けないと昇格という目標には近づけないです。1試合1試合というのは変わりないですが、積み上げていきたいと思います。