【試合後コメント】第18節 いわき戦(1)※無料配信

安東 輝(MF)

――難しい試合になるのは想定済みだったと思いますが、どうでしたか?

試合中ずっと、自分がどうゲームに参加してチームのプラスとなるようなプレーをできるかと考え続けた試合でした。何かを表現できたかと言われればできなかったですけれど、それが一番悔しいです。

――チーム全体としてはどうしても動きが重い部分があったかもしれないし、頭が動いていても体が動いてくれない部分が時間を追うごとにあったのかもしれません。そういう部分でセカンドを拾われてしまったりとか、思うようにパスがつながらなかったりして、後手に回ったのが痛かったのでしょうか?

相手には意図がありました。さすがに意図をもってやってきている相手に対して、もちろんディフェンスはリアクションになることが多いのでどうしても拾われることが多かったです。僕の個人的な考えですけど、セカンドボールを拾うために後ろを重くするのか、逆に1個前でセカンドを拾うのか。そうすると一気にチャンスになるかならないかというシーンもあったので、自分の中で天秤にかけながら「リスクをどのくらい冒そうか」と考えていたんですけれど、いい形で拾う回数が少なかったと思います。

――本当に思うようにいかないようなゲームでしたが、アウェイでいわき相手にチーム状況が難しい中で勝ち点1を取れたことはある意味プラスに捕らえられる部分もあると思いますが、次に向けてどう生かしていきますか?

結果が求められる試合でした。内容はもちろんよかったらいいけど、きょうに限っては本当に勝ちたかったし、勝ったら首位でした。でも、それを取れなかった。反省するところはあるけれど忘れるところはしっかり忘れて、次のゲームも大事な試合になるので切り替えてやるというか、もう一回自分たちのウィークとストロングを見つめ直してやる必要があると思います。

――JFAアカデミーの中学3年間を過ごして、東日本大震災も経験したいわきでの試合でした。プラスアルファの思いもありましたか?

来るまでは「懐かしいな」くらいでした。でも本当にキックオフの前にいろいろ思い出して、ちょっと感情的になってしまいました。いろんな思い出がここにはあるので、それも受け入れて、自分で試合に集中できるようにと思いながらプレーしていました。


パウリーニョ(MF)

――ゲームのコンディションとチームの部分、全体のパフォーマンスについて振り返ってください。

自分のコンディションは良くて、タフな試合で(キックオフの)時間帯も違って、いつもと全然ガラッと変わっているような状況の中でした。自分はコンディションが悪いと思ったことは一度もなかったです。ただ、芝もすごく短くて踏んだ瞬間に「硬い」と感じたり。言い訳じゃないですけれど、いつもと全く違う状態でもみんな戦ったと思います。気持ちの部分は見せられたかなと思います。

ここで試合するチームは本当に「やりづらいな」と感じていると思います。ただ、大事なのは負けないこと。もちろん全試合勝ちたいですけど、大事なのはこの試合を負けないことだと思います。いわきと2戦して全部で勝ち点4ということを考えたら、悪くないと思います。

――パウリーニョ選手だけではなくチーム全員がファイトしていたし、だからこそあれだけ攻められても失点しませんでした。点を取るために必要だったことは何だと思いますか?

2〜3回はできていたんですけれど、ボールを奪った瞬間に相手が作ってくれたスペースへ放り込めるタイミングが結構あったので、そういう部分がもっとできたらよかったかなと思います。奪ってからムダじゃないけどショートパスをしてしまっていました。もうちょっとシンプルにスペースを使うこと。奪った瞬間に相手が与えてくれた隙を利用するべきだったのかなと思います。

―ご自身は次の鹿児島は出場停止になりますが、上の4チームが迫ったところで次節に託したいことはなんでしょうか?

アウェイでまたいろいろと状況が厳しいとは思うけれど、本当に決勝のつもりで勝ち点3を何としてでも奪いに行くような気持ちで行ってもらいたいです。きょうとは状況が違う試合になると思います。芝も長くておそらく水も撒くだろうし、全然いわきとはちがうスタイルのチームですし。ただ鹿児島も隙があるので、そういうところを利用しないといけません。


小松 蓮(FW)

――きょうの試合、自分自身のプレーとチームとしてのパフォーマンスを振り返ってください。

このような試合になるというのは最初から分かっていたし、相手の特徴だったり、チームとしての特徴が全部わかっている中でスタートしました。その中で要所要所のやっぱりゴール前だったり、球際とかゴールを守る部分だったりとかでチーム全体が戦っていたと思うし、そのおかげで(失点)ゼロになって、アウェイで勝ち点1を積み上げられました。試合展開的にもやっぱり攻められている時間の方が長かったし、シュート数を見てもやっぱり(いわきが)多いので、その中で首位相手に離されない位置で食らい付いていくというのは、結果的に勝つのが一番いいけれど、良かったのではないかなと思います。

――こういった展開が予想される中で、強いて得点を取るために反省点を挙げられるとしたらどういう部分ですか?

難しいし、きょうの展開で前半45分の中でどうやって自分が点を取れたかと振り返って、もちろん試合の映像をまた見てみないとわからないですけど、なかなか「あそこをこうすればゴール前までつなげられたかな」という場面が正直今のところ思い浮かばなくて、それを思いついていたら45分の中で自分でそうやっていたから、なかなか自分の力ではゴール前まで運べなかった、シュートまで持っていけなかったというところがあるので、そこはまた帰って振り返ります。チーム全体でああいう相手と戦ったときにどう自分たちが攻めるか。またチーム全体で話し合う必要があると思います。

――最終的に目標の位置にいるために重要な勝ち点1になった…とするために、これからが大事だと思います。アウェイが2つ続きますが、そちらに向けてはいかがですか?

次も鹿児島という上位相手です。どこも上位陣がほとんど勝っていて(勝ち点が)詰まっていて本当に落とせません。そこはチーム全体で認識しています。またコロナでいろんな人が休んで、復帰してきて、今は名波さんいないですけれど来週から帰ってくるので、チーム全体でもう1個ギアを上げてチーム全体で戦っていきたいと思います。


野々村 鷹人(DF)

――リーグ戦初スタメンでした。相手も特徴的でした。試合に入っていくときはどんな思いでしたか?

前節ああいう負け方をして、連敗となってしまうと昇格は難しくなってしまう試合でした。いわきという上位対決で「ここに勝てば首位に立てる」という状況で難しい戦いだったんですが、絶対に負けてはいけない戦いだったので本当にみんな球際に行っていたし、戦う部分は戦ったと思います。

この勝ち点1を大事に、しっかり次の試合に勝ち点3を取れるようにしっかり準備をしていくことが大事だと思いました。

――体を張ったり、ビクトルとのコミュニケーションが見て取れたりしましたが、ディフェンス陣としてどういったコミュニケーションが取れていたのでしょうか?

本当に(大野)佑哉くんとトキさん(常田)とビクトルを含めしゃべる機会が多かったので、やっぱりディフェンスとしてコミュニケーションを取って修正していくことは中ではすごく大事です。結果的にゼロで抑えられたというのはディフェンスだけじゃなく、チーム全員としてプラスになる部分だと思います。

プラスアルファ攻撃をもう少しスムーズにできるようにチームとしてやっていけば、もっともっと勝ち点を積み重ねられるチームになっていくと思うので、そういう部分を大事にしていきたいです。

――今日90分出た自信と勝ち点1を取ったということを、次からも2つアウェイが続きますが、そちらに向けてはどんな意気込みですか?

本当に個人としては勝ちたいという気持ちが一番強かったんですけれど、守備の人間としてゼロで抑えられたのはプラスでもあります。ミスした部分もあればいいプレーもしっかりあったので、そのミスした部分をしっかり修正して次の試合。しっかりアピールして次の鹿児島戦に勝てるよういい準備をしたいと思います。

――「お前らと優勝したい」という横断幕にはどんな感想を持ちましたか?

本当にサポーターも一緒に戦ってくれています。それは分かりますし、それに応えられるように勝ち点3を取りたかったんですけど、取れなかった悔しさがやっぱりあります。次は絶対勝ち点3を取って、少しでも昇格できるためにしっかりいい準備をしたいと思います。