【試合後コメント】第31節 長野戦(1)※無料配信

パウリーニョ(MF)

――大きな試合で勝つことができました。

長野パルセイロには(自分が加入して以降)負けたことがないですし、きょうは本当に特別なダービーでした。この勝ち点3はサポーターのために取った勝ち点3です。前半で2点、3点と取ることができたはずでした。そこで取れずに、後半になるとチーム全体(のパフォーマンス)が落ちてしまいました。そこは次の試合に向けた反省点です。

ただ、落ちましたが、勝つという気持ちまで落ちることはありませんでした。前節もそうですが、途中出場した選手がいい方向にリズムを変えることができています。きょうであれば宮部と野々村、パウロ、ルカオ、(榎本)樹が奮闘しました。チーム全体が同じ目標を持って戦えているので、それが勝てた要因だと思います。勝つためにはそうしたチーム力が必要ですし、サポーターに11人だけでサッカーをしているのではないことを見せられてうれしいです。試合に出ていないメンバーも紅白戦とかで相手になってくれています。本当に感謝しています。

――きょうはフル出場で、決勝点に繋がった奪取もパウリーニョらしいプレーでした。

それが自分の長所ですし、形に表れると本当にうれしいです。と同時に、名波さんの意見や考え方も本当に尊重しています。(前節で)自分の代わりに入った(安東)輝も本当にいいプレーをしています。もちろん90分出たい気持ちはありますが、周りを尊重しています。本当に名波さんを信頼していますし、自分を(ピッチに)残す決断をしてくれてうれしかったですし、そのためにも自分のベストを出したいと思っていました。

――残り3試合に向けた意気込みを聞かせてください。

しっかりいいディフェンスからいい攻撃をするのが山雅のいいところ。それを続けて、あとはしっかり丁寧にシンプルなことを正確にやっていけば、僕たちは簡単に負けません。最後までそれを維持することが大事です。傲慢にならず勘違いせず謙虚な気持ちを持って戦うこと。上位のチームは気持ちが落ちてきているところで、自分たちはこれを続けないと何も意味がないので、続けていきます。

――スタジアムの雰囲気はいかがでしたか?

僕たちにはサポーターが必要です。プレッシャーとかではなく、本当に力になって集中することができたと肌で感じました。数年前の山雅を思い出すような気もして、すごくうれしかったです。

(以降、全て日本語で)皆さん、きょうは来てくれてありがとうございました。本当に素晴らしい雰囲気でした。残り3試合、一緒に頑張りましょう。


ビクトル(GK)

――試合を振り返ってください。

最高の雰囲気でできたのがとてもうれしいですが、パーフェクトなゲームではありませんでした。それでも勝利をつかめたことによってパーフェクトに近い状態を作れたと思います。

――先制するまでゼロで抑えられたことは大きかったのでは?

パルセイロも悪いチームではないですし、その中で僕たちは戦って結果を出せたのが良かったと思います。DFとしてもGKとしてもゼロで抑えたかったですが、失点してしまったのは相手のレベルが高かったのではないかと思います。追いつかれて状況としては難しかったですし、相手の力もあって後半は結構攻められましたが、最後まで粘り強く運んで逆転できたのはよかったです。

――きょうのシュートストップはどこかに反応したというよりも、動かなかったことによるものが多かったと思います。

前半もあったと思いますが、体でぶつかりに行ってとにかく後ろに行かないことを意識していました。GKとしてはプレスをかけないと相手にスペースを与えてしまうので、そういったシーンが多かったのではないかと思います。

――いつもとは違う雰囲気だったと思いますが、冷静にプレーできていたように見えました。

サッカー選手としてこういう大きな試合でこういう光景はなかなか見られないと思います。J3の中でそういう光景を作り出したのは山雅とパルセイロというのもあると思いますが、お互いに良い試合ができたのではないかと思います。あの光景の中でサッカー選手としてできたことが本当にうれしいですし、一個一個のシチュエーションを目に焼き付けて、絶対に勝つという気持ちで臨みました。

――残り3試合にも繋がる試合になりましたか?

どんな試合でも3ポイントは変わらないですし、全勝することも目標としてはありますが、その大前提として昇格することが大事になってきます。目の前の試合をあと3つ勝たないといけないので、日々努力してしっかりと頑張っていきたいです。


佐藤 和弘(MF)

――セットプレーから久々のゴールが生まれました。

練習からボールの質に関しては名波さんがすごく言っているので、そこを気にしながら毎回やっています。今週はフィーリングがすごく良かったので、練習通りに蹴られればいいと思っていました。セットプレーから先制できるとサッカーは楽ですし、自分たちが1-0と優位に立って自信を持ってやれていたと思うので、すごく良かったと思います。

――ゾーンディフェンスの外側というのはチームとしての狙いが出ましたか?

出たと思いますし、1本目がニアで引っかかって、トキ(常田)にファーに蹴ってほしいと言われたので、ファーに蹴るようにしていいところにいきました。

――きょうは中盤でタフさが出ていたと思います。

こういうダービーのときはセカンドボールとかでガチャガチャとなると思っていたので、そこはつぶしにいかないといけないと思っていました。マイボールになればこちらが優位に立てると思っていて、セカンドボールの戦いが一つのカギになるとは試合前から思っていました。いい入りができたと思います。

――後半は相手のペースが続きましたが、その要因はどう感じましたか?

相手がボランチの脇を使うようになって、誰が行くのかというところで、失点シーンもそうですが自分の周りではがされて、みんなが慌てて出てきてかわされて…というような展開でした。そのときにもう少しチームとして我慢するのか、1人目がはがされてもゆっくりしていても良いのか。そのあたりの戦い方とか守り方というのをはっきりさせるべきだと思います。

――残り試合に向けても弾みがつく勝利だと思います。

ダービーで勝てたというのが松本としては盛り上がることなので、勝てて良かったです。上も転んでくれているので、残り3試合はこの勢いを昇格に向けて良いパワーにしていきたいです。


横山 歩夢(FW)

――先制点を振り返ってください。

練習でやってきたことがこの試合に出たと思います。練習からあの位置がフリーになるというのは対策済みだったので、そこでうまく詰められたと思います。あそこにこぼれてくるというのはイメージしていたので、うまく右に開いて打てたと思います。

――久々のゴールがダービーで出たこともプラスになるのでは?

久しぶりの得点を信州ダービーで取れて、自分自身もホッとしています。まだ2点目、3点目といけるチャンスもあって、そのあたりはまだ課題なので、満足せずに次の試合に行きたいです。

――強度の高いゲームができていた中で先制できたのは大きかったですか?

ここ2試合はチームとして逆転が続いていて、難しいゲームになっていました。そこで先制点が取れたのはとても大きかったと思います。

――ダービーの雰囲気はいかがでしたか?

山雅のサポーターもパルセイロのサポーターも最高の雰囲気を作ってくれたので、そこで結果を残せたのは大きいと思います。

――残り3試合に向けての意気込みを聞かせてください。

残り6試合で全勝というところから3連勝できたので、この波に乗ってあと3連勝して昇格を成し遂げたいです。