【試合後コメント】第15節 今治戦 ※無料配信
常田 克人(DF)
――2週間で新たな取り組みをして迎えた試合でしたが、結果は出ませんでした。どう振り返りますか?
この2週間はシステムを変えたりというチャレンジをしてきましたが、やはり試合で勝つのが全てです。今日の試合に関してはもちろん「もっとこうした方がいい」という部分はありましたけど、90分間を通して「ヤバい」というシーンは失点した二つ。それ以外は本当に前の選手も守備を頑張ってくれて、僕らも守備をやっていてすごく楽でしたし、相手のストロングをうまく出させなかったと思います。それだけに逆転されて負けるというのが今のチームの弱さだし、勝ち切れずに今の順位にいる理由だと思っています。
やっていてそこまでストレスは感じていなかったですし、大前提の球際で戦うとかは、出ている選手はできている部分が多かったと思います。ただ結果が出てないのでOKとは言えません。足りなかったです。
――2失点目は相手の出足が上回りました。
セットプレーに関してはいろんな要因があります。元々の「セットプレーを与えてしまった」という根本のところ。あとはセカンドボールだったので、現時点での見解として、僕がチャレンジして上に上がったボールを見失って一瞬止まってしまいました。宮部が競ったけど、結局外に相手は2枚がフリーでいました。もちろんチームとして「セカンドボール」「マーク」と言われていたけど、あれを跳ね返してボールがペナルティエリアから出たので、前の選手が前に行く気持ちもわかります。そういう意味では合っていなかったです。
菊井 悠介(MF)
――今日の結果をどう受け止めていますか?
悔しいです。2週間準備してきたものを出せていたことが多かった中で、相手に2つのチャンスを決められて、自分たちはたくさんチャンスがあった中で決め切れませんでした。サッカーではよくあることですけど、こういうゲームを勝ちきれないことには昇格はほど遠いと感じました。
――システムを変えた中で、どんな部分が機能したと感じましたか?
スムーズに前進してサイドからのクロスだったり、相手のペナルティエリアの近くに進入していくことが、(前節)北九州戦よりもたくさんあったと思います。
1失点目は自分が戻りきれなかったところもありますけど、新しいシステムなので、普段とは違うやり方でもあります。そこで臨機応変に対応できなかった部分もあるので、今日出たメリットとデメリットをもう一度整理して、来週からやっていく必要があります。
――メリットを伸ばしていくために、チームとしてどんな準備をしていきたいですか?
まずはセットプレーでの失点がここ数試合続いているので、チームとして改善しないといけません。今日もそうですけど2点目が取れなかったので、ゴールへの意欲というのは全員が持たないといけないです。
自分を含めてチャンスがあった中で、ゴール前での精度を欠いたと思います。そこがJ1やJ2との差だし、首位にいる大宮との差だと思います。ゴール前でのクオリティはシステムどうこうは関係なく求めていかないと、自分たちが思うような順位にはいけないと感じました。
――次節への意気込みをお願いします。
こうやって2試合勝てていない中でも、「まだ諦めていない」と言ってくれるサポーターがいる限り、自分はピッチで走り続けようと思っています。勝利のために1週間、100%の準備もします。
(試合終了後に)ピッチを回った際に厳しい声がだんだん増えてきているのは、キャプテンとしても理解しています。この現状では当たり前のことだと思いますけど、勝って納得してもらうしかチームが一つになる方法はないです。次の試合はどんな内容でもいいので、アウェイで勝点3を持ち帰って、またホームの試合に挑めるように準備したいです。
山本 康裕(MF)
――システムを変えた中で臨みましたが、良い部分を出しきれなかったようにも思います。
中でやっている選手がこのシステムでやることに対して、どういうメリットがあるのかをわかりきっていないと感じました。このシステムにしたときにどこを狙っていくのか。どういう立ち位置を取って、相手を来させるのか。そこがまだなかったです。
同サイドの中ではあったかもしれないですけど、センターバックがボールを持ったところで、スタートから出しどころを探していることが何回かありました。先制点に関してもカウンターだったし、この1試合で見切ることは絶対にないですけど、改善するところはたくさんあります。
――相手も中盤を逆三角形にしてきた中で、どこを狙っていきたかったと考えていますか?
相手のワイドの選手が勢いよくプレッシャーに来ていて、そこをはがせればというところはありました。僕がボールを持ったときに誰が来ているのかは把握しているつもりでした。右に関してはそこまでストレスはなくて、崩せるシーンはたくさんありました。
守備も相手の中心となる10番(マルクスヴィニシウス)に対してキレイにやられすぎたところはありました。そこでしっかりはめることができれば良い攻撃に移れたと思います。わかっているところに対して後手を踏んで、うまくやられすぎました。それだけの能力のある選手だとは思っていますけど…。
この1試合でどうこうと判断するわけではないので、次にどうするかはわからないですけど、トライしていくことをやめてはいけないと思います。
――1失点目は最終的に個のところが重要だったでしょうか?
最終的に膨らんできたのは、相手のアンカー(トーマスモスキオン)でした。そこは戻ってきてもらいたいと思いますけど、キレイにやられてしまったし、ましてや僕のサイドでした。僕も含めて反省しないといけないです。この前の北九州戦もそうですけど、早い段階で1点が入って、リードした後の戦い方がまだまだだと思います。
――試合の流れによって難しい部分はあると思いますが、やはり2点目が欲しいところでしょうか?
相手は(プレスに)来てくれているので、ブロックを作られて出すところがないわけではありません。来てくれていると思わないとハマってしまうし、「ここをはがせば」というマインドに持っていきたいです。そこで真正面に感じすぎて「ヤバい」となってどこかに出して、どこかに出したときにはもう相手が来ている。そこは考えられたらいいと思います。
ディフェンスラインのせいというわけではなくて、立ち位置上の問題もあります。意思疎通できていない部分も含めて、全員の責任です。僕も含めてこの1週間で見直さないといけないと感じます。
村越 凱光(MF)
――今日の結果をどう受け止めていますか?
2週間中断があった中で、自分たちが取り組んできたことが結果につながらなかったのは非常に残念でした。何が足りないかが明確にわかったので、そこを修正して準備していきたいです。
――この2週間でどんな準備をして、どの部分で通用したと言えるのでしょうか?
まずはシステム。僕らのビルドアップがなかなかうまくいかなかったところで、どれだけ成長させられるかを課題にやってきました。あとは守備の部分で2失点してしまいましたけど、前半は(守備が)ハマっていた中で1回のミスでやられました。そこをチームとして取り組んでいければと思います。
――ご自身の先制点を振り返ってください。
先制点もこの2週間で準備してきた攻撃のパターンでした。それがうまく機能して得点できたのは、すごくうれしいです。ただ2点目に繋がるプレーだったり積極性だったりがまだまだ足りなかったと思います。自分自身を含めて、チームとして底上げしていかないといけません。
――安藤選手、浅川選手とともに抜け出した中で、どんな連係がありましたか?
安藤選手がドリブルで持ち込んだときに、信じて走り込みました。うまい具合に3対1のような形で数的優位の状況を作れて、キャンプから取り組んできたGKと味方を挟むような形ができました。点を取れたことはすごくよかったです。
――2点目を取るために必要な部分はどう感じましたか?
僕らはクロスが多い中で、そこに入っていく選手が少なかったし、強引に飛び込んでいくことがなかなかないです。あとはもっと積極的にミドルシュートを打ったり、裏に抜け出したりする回数も増やしていければ、2点目に繋がると思います。
――次節に向けて意気込みをお願いします。
まだ新しい部分に挑戦中ですけど、勝つために1週間準備をして、アウェイで勝って帰りたいと思います。