【キャンプレポート】リカバリーとオフの一日 村山らが取材に対応 ※一部無料

第1次串本キャンプ第12日の2日は、回復の一日とした。午前中に40分ほどプールで身体を動かし、それ以降はオフ。コンディションを整えながら、J1神戸とのプレシーズンマッチに向かう。リカバリーの後に村山、篠原、藤谷の3選手が取材に対応。キャンプこれまでの手応えやチームの現在地、新たなスタイル体得への意気込みなどを語った(トレーニング写真は2月1日までのものを使用)。


GK 村山 智彦

――チームが大きく変わろうとトライしています。現状はどう感じていますか?

新しいことをやろうとして、監督やコーチングスタッフ陣も全員代わって、それに対して選手たちが意欲的に取り組んでいます。前向きにすごくトライしているのは、練習でも練習試合でもすごく感じます。今まであまりやってこなかったことをやっているので戸惑うことはありますが、それはその都度その都度で解決できます。ミーティングで霜田さんからも他のスタッフの人たちからも「こういうときはこうだよ」と提示してくれるので、頭の中がクリアになりやすいと環境だと思います。よく霜田さんも「悩むのと考えるのは違う」と言っているので、それもそうだなと。選手に聞くのもそうだし、スタッフにもそうだし、監督にもそうだし、わからなかったら聞けるので、そういう環境でできているのはいいことだと思います。

――前向きな姿勢になれるプレゼンテーションや投げかけ、仕組みという部分も感じられるのではないでしょうか?

世間が思い描いている霜田さんのサッカースタイルはそのまま落とし込んでくれていますし、プラスして「意外とこういうこともおっしゃるんだ」というのもありました。「相手より走る」「気合と根性」というようなワードもたまに聞くので、人間味があるというか(笑)。「ガチガチの戦術家で、それだけが全て」という感じでもないので、変に距離感を感じることもなくやっていて面白いです。おっしゃっていることは「まさにその通りだな」ということが多いので、それを選手が体現できればおのずと結果も出てくるはず。あとは成功体験をどんどん増やしていけばいいと思います。

――今季は山雅で通算10年目のシーズンを迎えます。過去に何度かビルドアップに手を入れるキャンプも経験してきましたが、今回の手応えはどうでしょうか?

そこへのこだわりを霜田さんはすごく持っていて、ブレることなくしっかりとした軸で選手に落とし込んでくれています。選手もやるべきことが明確になっているのでいいと思いますし、あとは霜田さんの考えているサッカーに対して、どれだけ僕らが頭の中に叩き込んでやっていけるか。極端に言えば「コミュニケーションを取らなくてもできる」というくらい感覚がすごく大事になってくるので、どんどん研ぎ澄ませていければいいと思います。

――若い選手たちも多く入ってきた中で、チーム全体の雰囲気はいかがですか?

吸収しようという姿勢がすごくあるので、僕もサッカー選手としての歴があっても見習わないといけない部分もあります。そこは若手ベテラン関係なく僕も刺激をもらっていますし、僕みたいなベテランの選手が練習中にする態度だったり発言を若い選手に見てもらって、「ムラさんがやっているんだったら俺ももっとやらないといけない」と思ってもらえたらいいですし、そこはすごく相乗効果があると思います。

――GKとしては当然ゴールを守るというタスクがありながらも、ビルドアップで存在感を見せていきたい思いもあるのではないでしょうか?

大前提は失点しないことを求められていますし、シュートを最後の最後に防ぐ砦としてプレーすることが一番大事。そこはおろそかにせずやらなければいけないし、スキルアップしていきたいと思います。こういうサッカーに変わって、一番後ろから攻撃が始まります。11人でサッカーをやっているのでGKがペナルティエリアを出て(ボールに)触ってはいけないというルールもありません。フィールドプレーヤーの助けになるならどんどんいいポジションを取って、ゴールを目指す過程の中でピースになることはすごく大事なことだと思います。

僕自身は経験も積んできたので、相手がどこにいて味方がどこにいて、「こうなったらこうなる」というのは描けるタイプだと思います。そこはすごく僕自身もやりがいがあるし、それによってチームを助けられるなら幸せだし、GKスキルだったりキャパシティもどんどん広がってくると思うので、前向きにポジティブにやれています。いろいろと失敗やエラーが起きて「こういうときはこうだな」と失敗から得ることも当然あります。ただ、今年のスローガンである「積小為大」のようにコツコツと積み上げて、最高の景色を見るために日々取り組んでいます。

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